ふと気づいたんだけど…
私、足汗を全くかかないんだけどこれは何か問題あるの?
足汗をかかなければニオイも発生しにくいので得したような気分になりますが、実は少し危険です。
✅ 足汗をかけないのは何で?
✅ 足汗をかかないのに足が臭いのはなぜ!?
✅ 足汗が出るようになるにはどうしたらいいの?
このような疑問にお答えしていきます。
3分程度で読める内容ですのでぜひ最後までお付き合いください。
足汗をかかないのは「無汗症」かも
あなたが足汗だけに限らず、全身から汗をかかない場合「無汗症」かもしれません。
「特発性後天性全身性無汗症」という病気です。
現在150名前後の患者数がいると考えられます。(令和元年6月)
特発性後天性全身性無汗症は「指定難病」にランクされている恐ろしい病気です。
先天性(うまれつき)の場合はおそらく「遺伝」が原因となりますが、特発性後天性全身性無汗症の場合は後天性なので遺伝はありません。
しかし原因も未だ不明のため「難病指定」となっています。
特発性後天性全身性無汗症のキケン性
でもさ、汗をかかないのが何で「キケン」なの?
臭くならないし、シミも気にならないし便利じゃない?
普通に考えるとそうですよね。
私も手掌多汗症なので汗を止めたい側の人間。
もちろん「羨ましい」と思ったこともあります。
が!実は無汗症は多汗症よりもめちゃくちゃキケン。
一言でいうと「熱中症のリスクが数倍高い」状態が1年中続きます。
汗は本来「生きる為に必要なもの」。
体温の調整をしてくれるから私たちは屋外で活動ができるんです。
汗が出ないと本来、人間は外に出れません。
足汗だけかかない場合は「無汗症」ではない
足汗だけかかなくて、他の部位からは汗が出る状態は「無汗症」ではありません。
「難病情報センター」より診断基準を抜粋します。
AIGA=「特発性後天性全身性無汗症」です。
A.明らかな原因なく後天性に非髄節性の広範な無汗/減汗(発汗低下)を呈するが、発汗以外の自律神経症候及び神経学的症候を認めない。
B.ヨードデンプン反応を用いたミノール法などによる温熱発汗試験で黒色に変色しない領域もしくはサーモグラフィーによる高体温領域が全身の25%以上の範囲に無汗/減汗(発汗低下)がみられる。
参考項目
1.発汗誘発時に皮膚のピリピリする痛み・発疹(コリン性蕁麻疹)がしばしばみられる。
2.発汗低下に左右差なく、腋窩の発汗ならびに手掌・足底の精神性発汗は保たれていることが多い。
3.アトピー性皮膚炎はAIGAに合併することがあるので除外項目には含めない。
4.病理組織学的所見:汗腺周囲のリンパ球浸潤、汗腺の委縮、汗孔に角栓なども認めることもある。
5.アセチルコリン皮内テスト又はQSARTで反応低下を認める。
6.抗SS-A抗体陰性、抗SS-B抗体陰性、外分泌腺機能異常がないなどシェーグレン症候群は否定する。<診断のカテゴリー>
A+BをもってAIGAと診断する。
二つの検査を通して診断されます。
B=「汗をかきにくい」ではなく、「汗をかかない」状態であること
6つの参考要因を含めてジャッジします。
自分では判断するのは難しく、逆に足汗はかいてることもあるそうです。
特発性後天性全身性無汗症の原因は?
後天性ってことは何か「原因」があるんだよね?
何が原因なの?
実は原因は全くもって「不明」です。
特発性後天性全身性無汗症のメカニズムとしては…
つまり、自分の細胞が自分を過剰に守っているため身体の反応がバグっている状態。
花粉症も同じようなメカニズムです。
あくまで可能性が推奨されている段階ですので、様々な研究が今も尚行われています。
早く解明されることを祈るばかりです。
特発性後天性全身性無汗症の治療方法は?
原因が分からないとなると治療法はどうするの?
治療方法は…
つまり原因が分からないからできることが限られるということです。
長期にわたって経過をみていくことになるので「熱中症」を何度も繰り返す方も少なくありません。
汗をかかない人ができる事や対策は?
特発性後天性全身性無汗症と診断される場合は病院の医師の指示に従うのがベストです。
もちろん私みたいなちょっと詳しいだけの人の意見もよくないです。
医師の判断を元に行動してください。
ただ、「汗をかきにくい」だけの方の場合は、対策できることもあります。
・常にペットボトルを持ち歩く
・一緒にいる方々に認知してもらう
・熱中症の対策を知る
このような対策を事前にしておくことで防げることも多くなります。
・水分補給をこまめに行う
水はこまめに飲みましょう。
目安は「1日に1.5ℓ」水を飲むこと。
500mlのペットボトル3本分。
ちょっと意識しないと飲めない量かもしれません。
スポーツをしている方は更に500ml~1ℓ追加してください。
・常にペットボトルを持ち歩く
汗の代わりに肌に水をかけることで蒸発するときに体温を奪ってくれます。
汗をかかない方は猛暑に外に出る際はとくに小まめに水を身体に浴びせてください。
体温をセルフで調整しなければいけません。
・一緒にいる方々に認知してもらう
周りの友人、家族、スポーツのチームメイトには必ず「汗をかきにくい」ことを認知してもらいましょう。
つまり、何かあったときにすぐに「熱中症」を疑ってもらう状態にしてください。
対処、対応が変わりますし、それだけでその後のリスクが大きく変わります。
・熱中症の対策を知る
熱中症の知識を持っておくのも非常に大事。
■意識がない
・AEDの準備
■意識がある
・水分と塩分の補給
・衣類を脱がし、体温を下げる
・冷水をかけ、うちわ等で仰ぐ
・なかなか回復しないときは病院へ
汗をかくためにできることは?
無汗症じゃない場合、しっかり汗をかくためには何ができるの?
■汗をかくためにできること
・水分をしっかりとる
・ストレスや緊張のレベルを下げる
・生活習慣を整える
・半身浴を行う
・運動する
足汗を含め汗をかかないのは「新陳代謝」や「精神的な問題」「生活習慣」などが原因になることが多いです。
十分注意した上で対策を講じて健康的な汗をかいてください。
汗をかかないのに足が臭い
足汗をかかない場合でも足のニオイが気になることは多々あります。
なぜならば「乾燥」するから。
重要なのは「保湿」です。
足汗をかかないのに足のニオイが気になる方はぜひ「ティノン」という制汗剤を使ってみてください。
適度に保湿され、除菌してくれるので足のニオイが気にならなくなります。
足汗を全くかかない!?まとめ
足汗に限らず汗をかかないのは大変キケンなことです。
特発性後天性全身性無汗症の方はかなり少ないので「汗をかきにくい体質」である方がほとんど。
まずは「生活習慣」を整えて健康的な状態を目指しましょう。
・無汗症はキケンであることを知る
・熱中症の対策を知る
この3つは自分だけではなく、自分の大切な方を守るためにも必要な知識です。
あなた含め身の回りに汗をかかない方はいませんか?
ぜひその方にも情報をシェアしていただき、安全に日々を送れるようにしてほしいです。
今回はここまで。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。